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朽木の中にいたミヤマクワガタのメス

朽木の中にいたミヤマクワガタのメス

朽木の中にいたミヤマクワガタのメス

朽木の中にいたミヤマクワガタのメス

朽木の中にいたミヤマクワガタのメス

朽木の中にいたミヤマクワガタのメス

朽木の中にいたミヤマクワガタのメス

朽木の中にいたミヤマクワガタのメス

Female Stag Beetle 朽木の中にいたミヤマクワガタのメス 3306s

薄暗い森の中でなぜか僕は足元に横たわる一本の朽木のことが気になってしまったんだ。
この中に虫がいるぞって感じさせるものが朽木から溢れ出ていたんだろうね。
僕は躊躇せずに朽木の端っこの柔らかい部分を手でほぐしてみた。
すると・・・中から一匹のミヤマクワガタのメスが出てきたんだ。

あっ!って感じだった。
なんていうのかな、驚きとか喜びじゃなくて「ああ、やっちゃったよ・・・」って時の失敗したなって感じの「あっ!」だよ。
瞬間的に分かったんだよね。このミヤマクワガタのメスがここで卵を産もうとしてたってことが・・・。
そんな場所をボロボロにしてしまった僕・・・。

もしかして、もしかして・・・僕が破壊したのは朽木じゃなくてミヤマクワガタの未来なの???
数年後、この森にミヤマクワガタがいなくなったら僕のせいなの???
僕は・・・、僕は・・・なんていけないことをしてしまったんだろう。
罪悪感とかいろんな思いがごっちゃになって僕の脳内をグルグル回転したけど、僕はどうしたらいいのか分からなかった。
やっとのことで思いついたのが、この朽木を元の状態に戻してくださいと神様にお願いすることだった。
でも僕の声は小鳥や蝉の鳴き声にかき消されたり、木の葉っぱに遮られたりで神様には届かなかったみたいで・・・
いつまで経っても僕が破壊したものは僕が破壊してままの状態だった。

クワッと大アゴを開いて怒りの眼差しを向けるミヤマクワガタのメス。
僕はその大アゴの挟まれて殺されてもしかたがないなって思った。
いや、むしろ今すぐにそうしてほしい・・・。そんな心境だった。
いつか僕がやむにやまれず誰かを殺してしまった後に捕まって、死刑を宣告されるような事態になったら・・・
獄中で反省しながら僕はこの日のミヤマクワガタのメスのことを思い出すかもしれないな。

森の中を歩く女の子
Pixabay